自宅・個人サロンで回数券販売はやるべきではない?知らないと怖い法律の話




「エステサロンに通う。」

というと、

一般的に知られているのは
回数券を購入して通う方法。

 

10回分、20回分を
まとめて前払いし、

継続して通うという方法ですね。

 

 

この回数券販売。

大手サロンのみでの
販売の仕方ではなく

個人サロン、
自宅サロンでも
取り入れられている方も
いらっしゃいます。

 

ただ、この回数券販売。

 

回数券販売のための
法律があるほど
複雑なルールを
守らないといけないのです。

 

このルールを知らず、

「まとめて入金がある。」
「リピートが確保できる。」

というメリットだけ見て
販売をすると

大変な事になります。

 

 

回数券販売のルールと
陥りやすい罠を
まとめました。

エステサロンで回数券販売する事のメリットは?

この記事のポイント 
■個人サロン・自宅サロンは回数券の販売はおススメしないよ。
■理由は回数券販売は法律が複雑だから。
■法律守ってないと全額返金のリスクがあるよ。

※長い記事だから、時間がない人はまずポイントだけおさえてね。
ブックマークして後からじっくり読むといいよ。

 

 

 

個人サロンで回数券販売はやるべきか

エステサロンの販売方法として
代表的なものが

「回数券販売」です。

 

3回分、5回分、10回分など
前もって料金を
支払ってもらうというもの。

 

前払い、高額販売が
何度も問題になりながら

未だに主流になっている
販売であるには
サロン側にとって、

メリットが大きいからです。

 

そのメリットとは
何でしょうか。

 

 
回数券のメリット①
まとめて入金がある。

まとめて入金。

これは、とっても大きな
メリットですね。

自宅サロンや個人サロンでも
まとまった入金は
非常にありがたい。

 

まとめて先払いしてもらうと
お安くします、という
メリットをつけて
お客様に入金してもらうのですね。

 

 
回数券のメリットその②
リピーターが確保出来る。

回数券を買ってもらうと
お客様をリピーターとして
確保することが出来ます。

 

リピーター確保こそ
サロンの売上にとって
重要なものはありません。

そのリピーターが
確保できる方法として
回数券は有効な
方法なのですね。

 

 

エステの回数券販売にまつわる法律を知らないと怖い

サロンにメリットの多い
回数券販売。

 

また、エステサロンというものは
継続して通って頂く事で
結果を出していくものですから

「まとめて買ってください」

というのは
理にかなっている
とも言えます。

 

しかし、面倒な事も
あるのです。

回数券販売に
まつわる法律があって
とても複雑なルールが
たくさんあるのです。

 

ただ・・・

この法律。

守っていないサロンが
たくさんあるのです。

 

大手サロンの多くは
法律を守って
販売をしています。

会社には、顧問弁護士が
ついていたり、

法律に関する
専門家が会社にいるなど、

法律を守って販売をするように
会社ぐるみで
取り組んでいるからです。

 

 

 

法律を守っていないのは
個人サロン、
自宅サロンで
多く見られます。

 

また、他業種から
新規参入でエステを始めた
チェーン店などでは、

守られていない事もあります。

 

健康分野から
エステに参入してこられた
ある大きな会社で、

20店舗もあるサロンの
どこも法律を守らずに

回数券を販売している
なんてひどい所もありました。

 

いや、正確に言うと

守られていないというか…。

 

法律の事、知らないんですよ。

 

そう、無知なんです。

 

個人サロンで回数券販売をするなら知っておくべき2つの法律

エステサロンで回数券販売をするのに知っておくべき法律があります

回数券販売に
関係する法律として
知っておくべきものが
2つあります。

 

■特定商取引に関する法律
■特定継続的役務提供

この2つです。

 

私なりにわかりやすく
説明してみますね。

 

 

まず、最初に
「役務」(えきむ)

という言葉を覚えましょう。

※役務とは…

他人のために行う労務やサービス。

「役務」とは、

トリートメント、
マッサージ、
フェイシャルなど

商品ではなく、

労務、サービスとして
お金を頂いている
もののことです。

 

要するに、あなたのサロンで
商品販売以外のもの。

フェイシャルとか
アロマボディとか
痩身とか、は

法律用語では

全て「役務」(えきむ)
と呼ばれるものなんですよね。

 

 

 

役務という言葉を
知らない人も
いっぱいいますが、

法律用語ですから
覚えておいた方が
良いですよ。

 

 

※特定商取引に関する法律とは・・・

事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律。 訪問販売や通信販売等の消費者トラブルを生じやすい取引類型を対象に、事業者が守るべきルールと、クーリング・オフ等の消費者を守るルール等を定めている。

 

※特定継続的役務とは…

長期・継続的な役務の提供と、これに対する高額の対価を約する取引のこと。現在、エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、結婚相手紹介サービス、パソコン教室の7つの役務が対象とされている。

 

ちょっと難しいのですが
かなりわかりやすく
説明してあるので、
一度見ておいてください。

 

特定商取引に関する法律
特定継続的役務提供

 

 

先ほど「役務」という言葉を
覚えましたね。

 

 

その「役務」を
回数券で販売する場合、

「特定継続的役務」
(とくていけいぞくてきえきむ)

というものに
当てはまる事があります。

 

継続的
 ↓
1回では終わらない、継続手して行う。

役務
 ↓
商品ではなく、サービス。

ですから、

まさに回数券販売なのです。

 

 

エステティック以外では
どんなものが
特定継続的役務に
当たるのかというと…。

・語学教育
・学習塾等
・家庭教師等
・パソコン教室等
・結婚情報提供

などなど。

 

どれも、
継続してサービスを受ける
ということは
エステティックと同じですね。

 

ただ、1回ずつ
予約の度にお金を頂けば、

特定継続的役務には
あてはまらないのです。

 

当てはまるのは。。。

・1ヶ月以上継続するもの。
・金額が5万円以上になるもの。

です。

 

そして、この5万円という金額。

一緒に商品を買われたら
商品代も5万円に含まれます。

 

 

具体的な例を出してみます。

パターン①

①1回10,000円のフェイシャル(役務)
②40,000円の商品

を購入した場合。

合計5万円ですが、
役務が1回で終わるため
特定継続的役務ではない。

 

パターン②
①1回50,000円のボディ(役務)

を購入した場合。

 

合計5万円ですが、
役務が1回で終わるため
特定継続的役務ではない。

 

パターン③
①1回4,000円のコースを
10回分=合計40,000円購入。

月2回通う予定なので
5か月継続する役務を
購入することになる。

が、

50,000円を超えていないので
特定継続的役務ではない。

 

パターン④
①1回4,000円のコースを
10回分=合計40,000円。
②10,000円の化粧品

合計5万円を購入。

月2回通う予定なので
5か月継続する役務を
購入することになる。

合計金額も5万円を
超えているので
特定継続的役務になる。

 

おわかりになりましたか?

 

■合計5万円を超える金額の購入。
■1か月以上継続して通う予定。
   ↑
この2つに当てはまるものが
特定継続的役務です。

 

回数券を販売するとき、
一緒に販売した商品は

「役務に通って、結果を出すのに
セットで使う必要がある商品。」

とみなされます。

法律用語では

「関連商品」

と呼ばれます。

契約書を交わさずに回数券販売したら、最悪は全額返金に…

回数券販売に契約書は必要です

「特定商取引に関する法律」では

エステサロンで回数券を
販売するときに
いろんなことが
義務付けられています。

 

代表的なものを
見てみましょう。

 

・概要書面を交わすこと。
・契約書面を交わすこと。
・8日間のクーリングオフを設けること。
・クーリングオフの説明をすること。

など。

 

 

ここで、ドキッとした人。

いませんか?

 

 

ええええええ!

私、契約書なんて
書かないまま、
回数券販売してる…。

 

うん、

そうなんです。

契約書を交わしてない
自宅サロンを
私もいっぱい知っています。

 

 

 

契約書書いてないと
怖いんですよ。

 

 

契約書を書いていないと
何年たっても
「契約不成立」と
みなされてしまう。

 

回数券の分の予約は
全部終わったとしても

お客様から

「 全額返金」を要求される。

 

そんな事もあるのですよ。

 

必要な書類は、
Amazonでも買えますよ。

クーリングオフについても知っておこう

特定商取引に関する法律」では、

クーリングオフのことも
取り決めがあります。

※クーリングオフとは…

クーリング・オフとは、契約をした後、消費者に冷静に考え直す時間を与え、一定期間であれば無条件で契約解除ができる制度です。
引用元:東京くらしWEB

回数券を販売してから
8日間の間、

買ったお客様は
無条件で解約を
することが出来るのです。

 

8日間の間に
予約に2回来ていようと
全て、返金です。

 

一緒に買われた商品、
「関連商品」も

返品することが出来ます。

 

ただ、お客様が
使用していれば
返品は出来ません…

が、

大切なのは

「お客様の意志で使ったかどうか。」

なんですよ。

 

お客様の意思で使ったと
見てもらえないパターンで
多いものを紹介すると…。

 

パターン①
化粧品の使い方を
教えるため、

使う順番をボトルに書いてあげた。

 

パターン②
サロンで、エステティシャンが
商品の開封をした。

この2つのパターンは
「返品防止策」と
とられてしまう
最悪のパターンです。

 

小さな自宅サロンでの回数券販売はやるべきか

私は、小さなサロン、
自宅サロンでも
回数券販売は
あまりおすすめしません。

 

理由は、2つあります。

 

ひとつは、

あまりにも手間がかかる。

なのにリスクもある。

 

 

法律のことを
チャンと勉強する手間。

お客様に書面を
2つも書いてもらう手間。

 

そこまで手間をかけても…

クーリングオフのリスク。

返金になるリスク。

手間とリスクが
割に合わない。

 

そして、2つ目の理由は
回数券を買う人へ
割引をしていることを
見かけるからです。

 

しかも、安すぎる場合が多い。

一緒に読むと役立つ記事

 

回数券販売のとき、1回あたりの値段を安くしすぎる失敗

回数券の安売りに関しては
私が実際に見た
具体的な例があるので
紹介しておきます。

 

全部で20店舗くらいある
チェーン店での出来事。

 

サロンのメニューには
定価60分8,000円の
アロマボディ
というものがありました。

 

毎月の売上を上げるため
回数券販売を頑張っておられました。

 

ただ。。

回数券を売るための
安売りがいけない。

 

■3回回数券購入特典 10%オフ
■6回回数券購入特典 15%オフ
■12回回数券購入特典 20%オフ
■18回回数券購入特典 30%オフ!!!!

 

ちょっと計算してみましょう。

3回回数券の場合
  ↓
1回当たり、60分7,200円

6回回数券の場合
  ↓
1回あたり 60分6,800円

12回回数券の場合
  ↓
1回あたり 60分 6,400円

18回回数券の場合
  ↓
1回あたり 60分 5,600円!!

 

回数券を買ってもらうために
30%もオフをするなんて。

 

どんなに売っても
赤字になってしまいます。

一緒に読むと役立つ記事
メニューの割引がサロンを赤字にする理由をまとめた記事です。
その割引、本当に大丈夫?

 

当然ですが、18回の回数券が売れると
一時的に売上は大きく伸びますね。

 

お客様が18回来てくれる。
そんな甘いメリットも
ついてきます。

 

 

でも・・・

回数券だからと言って
安くしてたら
いずれ首がまわらなくなる。

 

 

ただ、私もそうでした。

サロン開業したばかりの頃は
金銭的にも苦しいかったから

とにかく一時的に売上が
上がる事が
とっても魅力的だった。

 

リピート以上に
「まとまったお金」が
欲しい時があるんです。

 

そこをぐっと我慢できるか。

 

リピーターになってもらう方法は
回数券だけではありません。

回数券の安すぎは
よくありません。

 

どうしても回数券が必要なら・・・

自宅サロン、個人サロンの
回数券販売は
リスクが多いので
本当におすすめしませんが…。

 

どうしても、必要なら

次のサイトに目を通して
勉強してくださいね。

 

特定商取引に関する法律

特定継続的役務提供

特定商取引に関する法律(ウィキペディア)

特定継続的役務提供(ウィキペディア)

クーリングオフ

 

書面も準備しましょうね。

 

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