予約が埋まっても赤字になるサロンを作ってない?

予約がいっぱいでも
倒産してしまうサロンがある。

こんな怖い事実、
あなたはご存じですか?

エステサロンを開業して
メニュー作りをするとき
起きがちなミスが原因なのです。

オーナー様自らが
予約がいっぱいでも
赤字になるような
メニューを作ってしまう。

そんな恐ろしい事を
避けるための方法を
実話を交えながら
お伝えします。

売れば売るほど、赤字になる危険なメニュー

予約が埋まっても赤字になるサロンがある

オーナー様自らが
「赤字になるメニューをわざわざ作る。」

そんな事があるのでしょうか。

実際には、あちこちで
起きているのです。

これから紹介するのは、
ひとつのメニューが
一気に赤字を招いた
リラクゼーションサロンの
具体例です。

オーナー様は大ベテラン。

日本だけではなく
海外でも技術者として
勤務した経験のある人。

そんなオーナー様が
自慢の技術を集めて
リラクゼーションサロンを
オープンすることになりました。

サロンの立地もとても良く
予約の方だけでなく
飛び込み客も見込めそう。

チラシを配るだけでも
お客様にサロンをアピール出来る。

そんな場所でした。

メニューの数はかなり多い。

フェイシャル、ボディから
ヘッドのトリートメントまで。

リラクゼーションらしく
オールハンドのメニューが
並んでいます。

オーナーの売上計画は毎月100万。

いずれはスクールも経営して
自分のリラクゼーションの技術を
伝えていきたい。

そんな夢もお持ちでした。

サロンはベッドが2台
ありましたので
スタッフも1名採用。

準備万端での
サロン開業です。

メニューを見せてもらうと・・・

ひとつ気になるものがありました。

30分のアロマボディ
お値段4,000円。

あれ、このメニューおかしい。

このメニューこそ、
先ほどから話に出ている

「売れれば売れるほど
サロンを赤字にするメニュー」

だったのです。

なぜ、赤字メニューなのか
おわかりですか?

実は、

オーナー様が
サロン開業したときに
やるべき大切な計算を
忘れてしまっているのです。

サロンを開業する前に絶対に知っておくべき事とは!?

予約が埋まっても赤字になるサロンがある

リラクゼーションサロンを
オープンされたオーナー様が
いったい、どうなったのか…。

それは、また後から
話すことにして、

ここでは一旦、
大事な話をします。

オーナー様がうっかり
やっていなかった計算。

それは、

①毎月の必要経費の計算をする。
   ↓
②メニューの価格を当てはめて、価格が妥当かどうか計算する。

この2段階の計算が
抜けてしまっているのです。

毎月の支出と収入の計算、ちゃんとしてる?

予約が埋まっても赤字になるサロンがある

サロンを経営するのに
絶対知っておくべき事。

それは、

サロンを維持し、
あなたが生活するためには
いくら必要なのか。

毎月の支出の事ですね。

これ、絶対に知っておくべきですよね。

必要経費、または
ランニングコストと呼びます。

ランニングコストとは…

企業が経営を維持していくのに必要な費用。運転資金。

さすがに、

「毎月、いくら必要か?」

は、みんなわかるかな?

支出がわかっていれば
次に収入を考えますよね。

例えば、

毎月の支出が10万としたら
毎月最低でも10万円は
必要ってこと。

時給1,000円でバイトするなら
1日5時間で毎月20日
働けばいいな、

とか考えるでしょ。

サロン経営でも同じこと。

アルバイトでいう時給は
あなたのサロンの
メニューの価格ということ。

だから、絶対に計算するべき。

なのに、なぜか
やっていない人が多いのです。

具体的なやり方と
計算方法を詳しく書きます。

もし、あなたがまだ、
計算されていなければ
ぜひやってみてください。

①サロンの毎月の支出を具体的に出す

・サロンの家賃 10万円
・広告費 3万円
・材料費 5万円
・光熱費 1万円
・あなたのお給料(生活費) 15万

合計34万

と設定してみます。

②メニューの(仮)価格を決める

毎月の支出がわかったら
あなたが、妥当だと思う
メニューの価格を
当てはめてみましょう。

ここでは、例として
メニューの価格を
60分10,000円としてみます。

一緒に読むと役立つ記事

サロンの集客にも影響する価格設定とは|たった一つの計算式

サロンの価格を考えるのに役立つ記事です。参考にどうぞ。

③サロンの営業時間を決める

-例-
サロンの営業時間を
1日7時間(420分)としてみる。

④お客様1人にかかる時間をお迎え・お着換え・お見送りも込みで計算する

注:
ここ、すっごい間違いが多いところ。
60分のメニューの場合
施術時間だけでなく
片付け、カウンセリング
お見送りとか
全部の時間を入れて
考えてくださいね。

ここ、かなり重要。

-例-
60分の施術時間
(トリートメントの時間)

30分のインターバル
(お会計、お見送り、ベッドの片付けなどの時間)

と考えると、
一人のお客様にかかるお時間は
90分になるということ。

⑤1日最大、何人かどう出来るか考える

予約がいっぱいになった場合、
何件の予約をまわせるのか
計算します。

具体的な計算の仕方です。

7時間営業ですから
1日420分は、接客が可能ですね。

接客可能時間÷1人にかかる接客時間を計算します。

-例-
1日420分÷90分=4.6人

最大、4.6人ということは

1日4名で予約満員

ということです。

メニューの価格は
10,000円ですから

4人の予約が入れば
1日40,000円の売上となります。

これで、1ヶ月
22日営業すれば
40,000円×22日
=
880,000円となります。

1ヶ月間、予約が満員状態だと
880,000円の売上が
出ることがわかりました。

この計算は
あなたのサロンの
全てのメニュー
一つ一つ、丁寧に
行ってください。

20種類メニューがあったら
20回計算してくださいね。

⑥予約の埋まり方を5~6割で計算する

予約満員の状態で
880,000円売上が
出ることがわかっても
安心してはいけません。

1ヶ月ずーっと予約満員。
そんな状況は、まず
すぐには起きませんから。

安心して経営するには

予約は5~6割予約が埋まれば
きちんと毎月の経費が
払えるかどうかを
確認するのです。

60分10,000円
1日7時間営業。
最大予約可能件数は4件。

このようなサロンでは

予約が満員の時の売上
880,000円に対し、

60%予約が埋まると

880,000円×60%=528,000円。

このシュミレーションでは
毎月の支出が34万でした。

予約が6割埋まるだけで
34万の経費を払っても

188,000円が更に
手元に残る事になります。

これが、健全経営。

ギャンブル要素の少ない
安心なサロン経営です。

もっと低く計算して
予約が5割しか埋まらなかったら
どうでしょうか。

予約が満員の時の売上
880,000円に対し、

50%予約が埋まると

880,000円×50%=440,000円。

5割しか予約が埋まらなくても
44万の売上。

34万の支出を差し引いても
10万円黒字が出ることになります。

ということで、
60分10,000円という価格は
適正価格だということになります。

 リラクゼーションサロンはどうなった!?

それでは、ここで
先ほどのリラクゼーションサロンの
オーナー様のメニューを
当てはめてみることにします。

シュミレーションするメニューは
30分4,000円の
アロマボディ。

30分施術+お着換えとお見送りなどで30分。
お客様にかかる時間は60分。

60分で4,000円ですね。

大切なので改めて言いますが
施術だけではなく
お見送りや片付け、準備の時間も
必ず計算に入れてくださいね!

ここ、かなり重要。
ほとんどの人が、施術時間だけで
金額考えてるから。

オープンする
リラクゼーションサロンは、

オーナー様入れて
スタッフが2名での営業予定。

全ての予約が、
30分4,000円のメニューで
埋まった場合を想定して
計算してみます。

1日1人7時間=420分
予約が満員になれば
420分÷60分=7人

7人×4,000円=28,000円の売上。

スタッフ2人が予約満員でも
売上は56,000円。

この満員状態を
1ヶ月続けると
1,232,000円です。

60%予約が埋まれば
1,232,000円×60%=739,200円

50%予約が生まれた
1,232,000円×50%=616,000円

オーナー様の売上目標は
100万円でしたが・・・。

30分4,000円のアロマボディは
オーナーの夢を遠ざける
悪魔な存在なのが
わかりますね。

ですが、オーナー様は
30分4,000円のメニューを
残したままにされました。

自分の首を絞めるメニューを
自らが作ってしまったのです。

そして、
リラクゼーションサロンはオープン。

当然ですが、予約は
最初のうちはガラガラです。

せっかく採用したスタッフも

「暇で仕事がなくて・・・」

と退職されてしまいました。

ベッド2台もあるサロン。
目標は100万円。

焦ってしまったオーナーは
ますます地獄に入ります。

チラシを配りながら
とにかく、予約を入れなくちゃ!

と必死になる。

チラシを受け取ってくれた人に

「良かったら一番お手軽な
30分のメニューでも
いかがですか?」

と言ってしまいます。

そうなると、ますます地獄。

予約が入るのは
30分4,000円の
アロマボディだけ。

結局、売上は20万いかない時期が
6ヶ月以上続いてしまいます。

何とかサロンの家賃は
支払えても
自分の生活費が苦しい。

そんな状況に
追い込まれてしまうのです。

サロンを赤字に追い込みやすいメニューとは

サロンを赤字にしてしまいがちなメニュー

ここで、どんなメニューが
赤字になりやすいのか、
お伝えします。

ええーーー、とってもシンプルで

・時間の短いメニュー
・安いメニュー

この2つです。

短時間のメニュー

時間の短いメニューの
落とし穴は
お見送りや片付けなど。

予約1件に対して
インターバルと呼ばれる
片付け+お見送り+カウンセリング

などの時間がかかりすぎるんです。

ちょっと極端な例を出すと…

1,000円30分の激安エステをするなら
1,000円60分の激安エステをした方が

いいくらいかと。

極端な例なので
実際にやらないでね。

60分に満たないメニューは
要チェックです。

今一度振り返って
みてください。

安いメニュー

ええー・・当たり前のことですね。

よく、相場から考えて
60分6,000円
  ↓
10分1,000円

価格設定する人多いですが。

実質は、60分の施術に加えて
30分程度のインターバルがあること
頭に入れておくことです。

 売上を上げるのをわざわざ難しくする心理とは

わざわざ売上が上がるのを難しくする心理

このように、
自ら作ったメニューが
自らの首を絞める。

実は、頻繁に起きているのです。

なぜか。

原因の一つは、
きちんとしたシュミレーションを
していないから。

ですよね。

まずは、計算することです。

では、シュミレーション
してみたところで

どうして、危険なメニューを
放置してしまうのか。

ここで、よくある事例を
紹介します。

ゼロよりは、良いと思ってしまう。

「このメニュー、やめた方がいい」

と伝えた時に
1番多い回答が

「予約ゼロよりは、マシ。」

ということです。

いや、ゼロの方がマシ。

悪魔メニューは
赤字を呼び込むのだから。

時間がない人が来てくれるかも。

短いメニューを作ると
時間がない人が来てくれるかも。

と思ってしまう。

時間がない人が来てくれるのは
大いに結構なのですが
それで、赤字になっては
いけないです。

価格の安さを予約が埋まる事で乗り切ろうと思う

「予約さえ埋まればいいですよね!?」

「いざとなったら長い時間働きます。」

こういう回答を
頂く事もあるのですが。

たくさんの人に来てもらうことで
解消しようと思うのは
本当にやめた方がいい。

売上は

・お客様の数
  ×
・買ってくれる金額
  ×
・買ってくれる回数

この3つの掛け算で決まる。

3つのどれかを上げれば
売上も上がります。

だから、

「お客様の人数さえ増やせば」

という答えは
正解ではあるのです。

が。。。

問題は難しさ。

・買ってくれる金額を増やす
・買ってくれる回数を増やす

この2つに比べて

・買ってくれる人を増やす
  ↑
これが一番難しいんですよ。

難しい事に
あえてチャレンジしなくても
簡単な方からチャレンジする方が
安全ですよ。

 まとめ

いかがでしたか。

あなたのサロンには
赤字になるメニュー
ありませんでしたか?

メニュー作りの
基本となるところです。

計算も、最初は大変ですが
慣れるとスイスイ出来ます。

ぜひ頑張ってくださいね。

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一知花(いちか)

一知花(いちか)

美容業界は26年になります。サロン開業して3年目で年商2,600万達成。開業コンサルタントもやってました。今は引退したので、昔有料で教えていた事をブログで全部公開してます。 会社勤務してた頃の話や、仕事と恋愛の両立の事も記事に書いてます。